7月2日、カタールの首都ドーハでおこなわれていた男子9ボール世界選手権決勝で、日本の赤狩山幸男(Kamui)がフィリピンのロニー・アルカノを破り、自身初の世界チャンピオンの座に着きました。日本人の9ボール世界チャンピオンは、94年の奥村健、98年の高橋邦彦(Mezz)に続き3人目となります。 決勝序盤から僅差のリードを続けた赤狩山でしたが、終盤アルカノが追い上げ、第22ラックで11-11のタイに。しかし第23ラック、アルカノが比較的イージーな2番サイドポケットをミス。残り玉を取り切って赤狩山がリーチ。第24ラック、赤狩山はブレイクインから2-3コンビを慎重に決め、マスワリで世界タイトルを掴み取りました。優勝賞金は36,000ドルですが、赤狩山は今期獲得賞金の全額を義援金として寄附することを公表しています。(関連記事) 赤狩山の帰国初戦は来週末におこなわれるジャパンオープン。また、その翌週にはインドネシアで開催される“Guinness World Series of Pool”への参戦が決定しています。