2005年10月11日

呉珈慶から学ぶ:「夢を実現する為には」

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台湾のサイトに載った記事の意訳です。協力していただいたOさん、本当にありがとうございました''^_^

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世界チャンピオンの呉珈慶から学ぶ:「夢を実現する為には」
呉海助 弘光科技大学助教授

 今年高雄で行われたWPA男子9ボール世界選手権では、二人の台湾選手が決勝戦を争う光景が実現した。結果、台北の復興高校一年生、16才の呉珈慶が郭柏成に勝利してチャンピオンになった。これは世界のビリヤード界に震撼を与え、主催国である台湾人がチャンピオンになるという神聖な使命を完成する事に加え、世界選手権史上最も若いチャンピオンの登場ともなった。「長江の波は後ろの波に押される様に、英雄は少年から生まれる」との言葉の通り、呉珈慶が行政院長の謝長廷からトロフィーを受け取って世界選手権は終了した。
 呉珈慶の成功の鍵は成熟した、豊かな青/少年期にありそうだ。彼は同年代の友人がネットゲーム、コンピューター、PS2やコンパ熱中していた時、学校での授業以外の時間を台北泰山郷にある祖母が経営するビリヤード場で、深夜まで練習に没頭していたのである。
 呉珈慶の言葉によれば、自分が他の同年代達に比べて良い点があるとすれば、それは早い時期で人生の目標を確立し、常に目標に向かって前進出来たことだという。16歳にして人生の目標を達成する為には、その過程での犠牲は少なくはなく、またプレッシャーも一高校生には重すぎるものであった事も想像に難くない。ただしこれも彼の言葉によれば、「成功には代償が必要」である。
呉珈慶が小さい頃、彼を養っていた祖母から言われた事がある。「人生においてビリヤードをする事を選ぶなら、真剣にやりなさい、そうでなければ学生として勉強をやりなさい」。ビリヤードと学業の両立は難しいと呉珈慶は考えた。そしてビリヤードのチャンピオンと博士を秤にかけた結果、彼はチャンピオンになる事を選択し、それが彼の人生の最終目標ともなったのである。
 ここでもう一人ビリヤード界の有名人、柳信美を例に見てみよう。彼女のビリヤードへの情熱は言うまでもない。かつては酒を飲み、喧嘩をし、またドラッグにも手を出すような少女であった柳信美。彼女はビリヤードという人生の目標を見つけた後、2002年には世界女子選手権大会でチャンピオンとなり、台湾で傑出した青年10傑にも選ばれ、故郷に錦を飾ることが出来たのである。
 彼ら二人のビリヤード選手の成功例からわかる通り、早い時期で自らの目標を確立することこそが目標達成の鍵となる。アメリカには大学生の生活を研究した文献がある。1990年から1997年の間、51,155人の全日制の大学生を対象としたこの研究によると、勉強にあまり時間を使わない結果、低い成績しか得ていない学生のグループが18%にものぼるという。研究者は憂慮を表し、警鐘を鳴らしていた。
 「夢を持つことは美しく、夢と共にありたいと願う。人生に夢があれば、その実現に努力する」という言葉がある。呉珈慶というビリヤード好きの青年が、努力の結果チャンピオンになった事を喜びたい。また、全ての人にも同じように夢を実現することができるという可能性を伝えられたらと希望している。この様な美談は伝説として語り継がれる事ではない。ビリヤード界のみならずスポーツや他の分野においても、誰もが早い時期に夢を持ち、理想を実現するために努力すれば、夢を開花させる事は可能なのである。これこそが英雄を生み出す鍵なのである。
posted by mathilda at 10:15| 新潟 ☁| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする