タイガーウッズも震えてる
“ビリヤードはメンタル”とはよく使われる言葉ですが、私のようにほぼ毎週プロの試合を見ていると、つくづくそう思わされることが少なくありません。昨年のフィリピン世界選手権決勝日、練習テーブルに現れたスーケーが、ボールが用意されていないことに声を荒げたことを思い出します。私がスーケーが怒ったのを見たのはその時だけです。いつものスーケーならやれやれとは思っても、心を乱すことなく運営本部にボールを貰いに行ったでしょう。ですが世界選手権の決勝日です。さすがのスーケーも平常心ではいられなかった……。結果はご存知の通りです。
さて、ビリヤード界においてもメンタルのことに触れた本がないわけではありません。ボブ・ヘニングの“プロ・ブック”にはかなり詳しく書いてあります。ですが今回はゴルフ関連のメンタル本を紹介したいと思います。何故なら、ビリヤードとゴルフには2つの大きな共通点があるからです。
1)止まっているボールを撞く(打つ)
2)待ち(移動)時間が長い
ゴルフの世界では本当に様々なメンタル本が出版されています。まあ、それだけ市場規模、プレイヤーの数が違うと言うことなのですが。今日はその中から3冊紹介しようと思います。
【タイガーウッズも震えてる】
題名からして面白そうでしょう?''^_^ 既に国内ビリヤードプロの間ではプチブームが起きていて、ちょっと前には川端ブログでも紹介されました。ミニコラムがあったり、具体的なトーナメントでの例が多かったりと、とても読みやすい構成になっています。
【ゴルフ「ビジョン54」の哲学】
「ビジョン54」とは、ゴルフの1ラウンド18ホールすべてでバーディを取り、スコア54で回ることは決して不可能ではないという考え方のこと。ビリヤードで言えば11先11連マスでしょうか''^_^宮里藍大絶賛の一冊です。とりわけ、「思考ボックス」と「実行ボックス」という考え方にはしびれること間違いなしです。
【銀のゴルフ】
活字はちょっと……という人にはこれがお奨め。伝説のアマチュアゴルファー中部銀次郎が生前に語った言葉を、毎回4ページの短編マンガにまとめたもので、既に3冊が発刊され、現在も連載中です。プロとアマの考え方の違いという観点から読んでみるのも面白いですね。同内容が【ゴルフの神髄】という文庫本にもなっています。
上記で紹介したメンタル本、どれも一読してみれば目から鱗が落ちること請け合いです。もし、気に入った一冊に出会えたら、それを何度も何度も読み返すことをお奨めします。常に持ち歩き、暇なときにパラパラめくってみるのも良いと思います。何故なら、人間はすぐ忘れてしまうからです。読んで理解することと、それを実践できるかどうかは別問題。わかっていてもやってしまったミスの数々……思い当たりますよね?メンタル本を読んだからといって、いきなりマスワリ連発になるわけではありません。その時だけの感銘に終わらせず、メンタルを強くすることを常に意識し続けることが大切だと思うのです。ちなみに、私はゴルフはやりません。そんな暇も時間もありません(笑)
最後に【タイガーウッズも震えてる】を読んだ某プロの感想を一言。「ゴルフ用語がまったくわからなかった」……わからないことは周りの人に聞いてください!(笑)
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