今年のジャパンオープン、2日目(男子)と決勝日から計8試合の注目カードをピックアップ!今日は21日(月祝)、決勝日からの4試合です!
【ベスト16:ロドニー・モリス vs 大井直幸(Flannel/Justdoit)】
“今年で45歳になるモリスですが、JOの全出場者の中でも若々しいスピーディーな球を撞いていました。対する大井直幸も今や世界のスピードスターですから、このカードが世界の『スピードキングNo.1決定戦』と言っても過言ではないでしょう。序盤は互いに慎重な気配を漂わせながら、3-3までまったく五分の展開を披露。しかし先にスイッチが入ったのはモリスで、予選でも存分に見せていた『ロケット』な快速ランアウトを築き上げて、そのままゴール(9点)まで駆け抜けました。観客席の熱心なお客さんが「このカードと栗林プロ(vsコルテッザ)は準決勝あたりで見たかった」と言う気持ち、よくわかります。そして大井の早いリベンジに期待ですね。”
【ベスト8:青木亮二(Kamui) vs L・V・コルテッザ】
“青木の金星。という言葉では片づけることのできない死闘でした。先行した青木がコルテッザを相手に常に1〜2点のリードを守り続けたのですが、何せコルテッザは去年のJOでも、あのレイズを相手に0-6から9連取を決めている選手です。ミスをすれば「あれが最後のチャンスだった」となりかねない訳ですから、青木にとって気の休まる時はなかったことでしょう。勝負を決めたのは、コルテッザが7-7に追いつくか? と思われた第14ラックのブレイクがスクラッチしたところでしょうか。それでもあの重圧の中でチャンスを確実に得点につなげていった青木を讃えるべきですね。この回転を勝った青木が次のモリス戦で「体力が残っていませんでした。トーナメントを勝ち切るための戦い方、というのを覚えないと」と言ったのも無理はありませんね。08年にはファイナルを撞いた経験がある亮ちゃん、次こそ優勝!!”
【女子ベスト8:夕川景子 vs 謝喻雯】
今年のJO決勝日、女子の部の日本は大きな看板を何枚か欠いた状態で臨むこととなりました。ここに立った昨年のランキング上位陣は野内麻聖美(4位)と夕川景子(5位)で、他にトップ10の姿はありませんでした。そして野内が李佳と戦う隣のテーブルで、夕川が台湾の新鋭・謝と対戦しました。夕川といえば12年前のJO覇者で、09年にも準優勝しています。優勝への意気込みを人一倍持つ人だけにプレッシャーも大きかった様子ですが、舞台や展開に関わらず自分の球を貫いてくれるその姿は頼もしく、8-5のスコアできっちりと格の差を示してくれました。ちなみに謝は今年のアムウェイでステージ1を突破して、地元の新聞に大きく取り上げられた1人です。この先に要注意選手になると思われますので、今の内にチェックしておきましょう!
【ベスト4:A・リニング vs 早瀬優治(Flannnel)】
“今大会で青木と並んで3位入賞を果たし、あらためて存在感を示したのが早瀬でした。ベスト64では土方隼斗を、またベスト8では竹中寛を破り、東西屈指の攻撃力を封印したあたりは、グランプリ、14-1と今年2度のファイナルに立った強さを証明したと言えるでしょう。アマチュア時代にグランプリで優勝するなど、花の40期生の中でも花形のデビューを果たした早瀬が、ここに来て再び大きく花開こうという印象ですね。そんな早瀬は3発を交える猛攻で4-0までダッシュを決めたのですが、ここから徐々に相手にゲームが傾いてゆき、ペースを掴んだリニングが随所で嘆息と拍手を誘う匠の技を披露しながら、9-5のスコアでファイナル進出を決めました。「撞いてから気づくショットスピードのミスなど、経験不足を感じる場面がありました」とは終了後の早瀬の談話から。この先も課題も明確になり、戻ってきた「強い早瀬」に期待です!”
JO'14:注目カードをピックアップ(その1)
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JPBA:第27回 Japan Open 結果
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