2013年06月10日

バンドトライアルシリーズ第2戦:田中潤優勝!

第2戦優勝田中潤.jpg
第2戦優勝:田中潤

「 2013 バンドゲーム トライアルシリーズ 第2戦 」

“ キャロムの天才に刺客現る! ”

 今年もキャロムビリヤード若手プレイヤーの登竜門、バンドトライアル第2戦が6日2日に幡ヶ谷倶楽部において開催された。最近はこのシリーズに参加者が増え、今回も1日開催ではあるが、予選と決勝の会場が幡ヶ谷倶楽部とビリヤード相馬に分かれ、計20名が参加し、競われた。
 今年の第1戦は森陽一郎プロの子息、19才になった森 雄介選手が昨年の最終戦に引き続き、ファイナルで40点2キューで撞き上がる驚異のパフォーマンスを見せた。昨年の最終戦も2キューで撞き上げたので、2戦通じてファイナルが20アベと、まさに天才の名を欲しいがまま、勢いが留まる所しらずである。
 今年は若き天才、森 雄介選手に対しストップを掛けるプレイヤーが果たして出てくるのかが、見どころといってもよいかもしれない。試合方式は予選で40点ゲームで4名リーグ5組で各組それぞれ上位2名が、決勝10名シングルトーナメント進出し、ベスト4では、それぞれの敗者同士が3位決定戦となる。

  「 波乱含みの展開 」
 今回の予選リーグでは些か波乱含みの展開があり、幡ヶ谷会場1組の森雄介選手が熊沢プロに敗れ2着残り。2組では1名欠席が生じ、高橋プロが2勝するもアベレージが低く、本調子ではないようだ。同組では新人の樋渡選手が健闘、清田プロに勝ち2着で予選を通過した。 3組では肥田緒里恵プロが集中力を発揮、ランに繋がるような技術的にも濃い内容で、全勝でアベ3点をキープ、決勝への期待が高まる。 同組の内藤選手も肥田プロには負けたものの、他のゲームは全く相手を寄せ付けずに、アベ3点の2着で決勝に駒を進める。 同組の阪本選手、宮澤選手は相手が悪かった感があったが、自己アベレージはあまり落としてはいないので次回は是非、チャンスを掴んでほしい。
 相馬会場の1組では、米山プロが全く相手に隙を与えずに3戦全勝、同組では他の選手が奮わなかったが
新人の水山選手がアベレージ差の2着で決勝に進出する。同組の林奈美子プロはレディース3Cの国際大会“Femina Belgian Open”という大会でベルギーに出場し、準優勝という成績で敢闘していたが、ここでやや遠征の疲れが出ている感があったか敗退。2組では、田中プロがホームテーブルの利を生かしたか、ここでも全く他を寄せ付けず3戦全勝。同組の中村選手は昨年、全関東アマチュアバンド選手権で見事初優勝した強者だが、今回は思うように球が運ばずに大苦戦の様相。対して昨年のレディース世界チャンプとなった東内那津未プロはランに繋がらずにやはり苦戦しつつも1勝を挙げ、バンドトライアルにおいては初の決勝進出となった。
 肥田緒里恵プロ、そして東内那津未プロはレディース3Cの世界を制しても尚、バンドに取り組み謙虚に自己の技術や能力を伸ばしたい、という姿勢は賞賛に値する。

「 肥田緒里恵プロの技の冴え 」
 いよいよ決勝ベスト10のトーナメントに入り、1回戦、樋渡 vs 東内 の試合は、なかなかチャンスが
掴めない東内プロに対し、樋渡選手が少しずつ得点を重ね、20キューで樋渡選手が勝利した。隣のテーブルでは 水山 vs 内藤 のゲームは最近伸び盛りの水山選手に対し、内藤選手が落ち着いた試合運びで水山選手を下した。
 決勝2回戦のベスト8に入り、肥田 vs 樋渡 のゲームは初キューで肥田プロが集中力を発揮、23点のランを出し、正確無比なストロークの立て返しなど、その技の冴えは相手を圧倒するには充分で、樋渡選手も反撃の場面もあり、よく健闘したが結局、肥田プロが12キュー、40-35で樋渡選手を下した。
 高橋 vs 田中 の対戦は今回調子の波に乗れない高橋プロに対し、田中プロも本調子ではないものの、15キューで高橋プロを下した。 今回は些かの睡眠不足が原因か、高橋プロの集中力の低下が見られたが、
生活の自己管理もプロである限り、当然要求される所なのであろう。

 「 熊澤 崇、プロの意地を見せる 」
 ベスト8、森 雄介 vs 熊澤 の対戦は予選で熊沢プロが勝利していたが、周りの大方の予想は、最近の森 雄介の実力から考えて、誰もが熊沢プロが森選手に連勝するのは難しいのではないか、との見方をしていたのではないかと思われた。 しかし、ここで熊沢プロが気合を入れ直し集中力と粘り、持ち前の勝負強さを発揮、森選手がチャンスを掴めずに悩んでいる様子を尻目に、6キューで撃破、予選から通じて2連勝し「 ストップ・ザ・森 雄介 」に見事に名乗りを上げたのである。
 森 雄介選手は3Cもバンドもプロの上位クラス並みの腕前に成長はしているが、一応は未だアマチュア。
アマチュアとプロの違いはあるものの、将来は間違いなく森 雄介がチャンピオンになる可能性が高いことに変わりはないが、今回は熊沢が先輩としてプロの意地を見せた形となった。
 一方、内藤 vs 米山 の対戦は、米山プロが予選から決勝へと会場が変わり、コンディションが
掴めずに伸び悩んでいたが、かたや内藤選手は飄々としたムードでランを出し、9キューで米山プロに
勝利し、ベスト4に進出した。

 「 予想が難しい優勝の行方 」
 優勝候補筆頭の森 雄介が消え、優勝の予想が難しくなったが、ベスト4に入り、肥田 vs田中 の対戦はここまで順調に来ており、今回はもう1人の優勝候補とも思われた肥田プロがここに来て疲れが出てきたのか、当たりが止まってしまう。田中プロも同様でランに繋がらず、決して良い状態ではないが、肥田プロが意外にも最後までスコアが伸びず結局、田中プロの勝利になった。
 熊澤 vs内藤 の対戦は、森選手に勝ち勢いのある熊沢プロに対し、内藤選手が気持ちで押されたかスコアが伸びない、気力充実した熊沢プロが11キューで内藤選手に勝利し、ファイナルに進出した。
 3位決定戦で 肥田 vs内藤 の対戦は、ここで立ち直りたい肥田プロに対し、内藤選手は表にあまり気持ちを出さないような冷静かつ、掴み所がないような飄々とした雰囲気のプレイで、得点を重ねる。しかし、肥田プロが奮起し、後半にランを繋げワンモアまで辿り着いたが、ここでコーナー近くで中途半端な球の形が残り、撞き辛い姿勢になりやすいと判断し、狭い受けの 引き球を選んだが失敗。
 後が無くなった内藤選手が粘りを見せて残りを14キュー目で撞き上げた。肥田選手の撞いたワンモアの球は一見、撞き辛そうに見えたが解決策が有ったようにも見えた。後になってみると解るのだが、その辺りがバンドの難しさでもあり、面白さでもあるのかもしれない。

「 激戦を制したのは・・・ 」
 ファイナルに入り、熊沢 vs 田中 の対戦は勢いに乗っていた筈だった熊沢プロに優勝が意識の中に入ってきのたか、何故かトーンダウン。 ハイランに繋げたいが上手く行かない様子。逆転があるようなムードもあるので、緊張した状態が続く。 バラの形で繋げてワンモアまで田中プロが行ったが、ここで箱球の形をまさかの失敗。対して熊沢プロは残り14点を残しているが充分に射程距離の範囲。ここで切り返しを狙い、一発コーナー寄せを勝負に行ったが角度を読み違い、当てられない形でもなかったが、ゲーム的には致命的とも言えるようなミス、良い形が残り11キュー目で田中プロが当ててゲームセット。結果的に 田中 潤プロの嬉しい2度目の優勝となった。

 今回は熊沢プロが天才、森 雄介を破ったが、天才を相手にしても充分チャンスが有ることを周りに知らしめた、しかし最後に優勝したのは田中プロ、結果的に2戦終了した時点で森雄介選手と田中プロが同率ポイントとなり、年間ランキングの行方が予想し難くなり、良い意味での混戦となっている。下位打線も結果こそ未だ出てはいないが技術的内容が徐々に伸びてきているプレイヤーも多々見えてきた。上位打線にプレッシャーを掛けるような場面も期待し、益々、今後の展開が楽しみになった。
 特筆すべきは、スポンサーの多大なる後援と記事をアップして戴き、協力して支えて下さっている方々のお蔭で、若手バンド・キャロムプレイヤーの裾野が広がって来ていることに繋がり、将来が明るく感じられるようになったことに感謝したい。
 話題が若干変わるが、今年はバンドのヨーロッパ選手権が開催された時に、あのトルビヨン・ブロンダール選手が参戦。結果はベスト8まで行き、バンド世界チャンピオンのデブリューンに大きなハイランを出されて敗れたが、その時のブロンダールのトータルアベレージはなんと18点! 既にバンドでも世界のトップレベルの実力を身に着けていたのである。ブロンダールはここ数年バンドを研究し、練習もしてきたというが、いかな天才といえども、急にそのレベルに達するとは到底、論理的にも考え難くい。 プロンダールはスリークッションでスペシャリスト的なプレイヤーとして、その名を馳せてきたが、実はバンドに関しても基盤となる技術が元々高いレベルにあったのではないかと考えられる。
 ヨーロッパのスリークッショントッププレイヤーはストレートキャロムの基礎を最初に徹底的に学び、その過程を経てきてからスリークッションに移行するスタイルが多いが有名な選手も現在ではクードロン・ヤスパース・ザネッティ等々が挙げられるが、今までスリークッション以外の競技に出ていないトップレベル選手でも殆どのヨーロッパの選手はバンド等のストレートキャロムを徹底して取り組んでいると考えられる。  逆に言えば日本のキャロムプロはスリークッションに傾倒しているプレイヤーが多いところがヨーロッパ選手との大きな違いといえるのではないかと、考えさせられるほど今年のブロンダールのバンドにおけるパフォーマンスは鮮烈かつ、強烈な印象を与えたのである。結果や表面に見えているものだけではなく、その実力に繋がる技術的背景や内面等を今こそ日本の選手は見直し、研究することが大事な時期なのではないだろうか。

 今年は6月29〜7月7日に韓国・仁川で「 第4回 アジアンインドアゲームス&マーシャルアーツゲームス 」が開催されるが、ビリヤード競技が入り、ポケット・スヌーカーをの他にキャロムにバンドゲーム( 英名ワンクッション表記 )とスリークッションの種目があり、日本選手の活躍が期待され、注目される。
 また、来年の11月には「 世界バンドゲーム選手権大会 」がフランスで開催予定という情報が入ったが、そうなるとブロンダールが参戦する可能性もあり、話題が段々と膨らんで行きそうだ。
 次回、「 2013バンドゲーム トライアルシリーズ 第3戦 」はまだ未定ではあるが、開催することは決定しているので、また後を追って発表する予定です。

トライアル第2戦入賞者.jpg
トライアル第2戦入賞者



………………………………

bcj2013-36.jpg

 “我々BCJは皆さんと共に日本代表選手を応援しています!”

onthehill-facebook.jpg

imatori-header.jpg
誰もがスマホで手軽に写真を撮れる時代。だからこそ、基本を押さえてみませんか?

a-canis.jpg
Canis新作プレイキュー発売開始!


“Ambition Japan”最新ポロシャツ!

3p.jpg

new.jpg
space.jpg
format.jpg
space.jpg
schedule.jpg
space.jpg
log2.jpg
space.jpg
hause.jpg
space.jpg
blog.jpg
space.jpg
rule.jpg
space.jpg
ranking.jpg
space.jpg
players.jpg
space.jpg
cue.jpg
space.jpg
ota.jpg
space.jpg
mezz.jpg
space.jpg
ask.jpg




posted by mathilda at 09:37| 新潟 | キャロム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。