2007年02月06日

野内麻聖美(ADAM)インタビュー:その2

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土方隼斗(MEZZ)と台湾にて

M:台湾に来て試合には出ましたか?

野内:残念ながら私がこちらにいる間は、台湾の女子ツアーがない時期で、いくつかのハウストーナメントに参加しただけですね。ホント、騒々しいですよ。まったく集中できません(笑) メインで練習している球聖撞球館にはさすがに慣れたんですが、他のビリヤード場だともうお手上げですね(笑) 来週は頼慧珊のお店で男女混合のハウスがあるのでそれに出る予定です。

M:7月に入院されたじゃないですか。昨年、その影響はありましたか?

野内:それは凄くありました。とにかく下手になってましたね。体力も落ちちゃいましたし、ランキング的にも中国オープンを休んだことで一気に落ちちゃいましたし。

M:全日本選手権で野内さんのプレーを見て、以前より落ち着いたように感じたんですがどうでしょう?以前は見ていて好不調がはっきりわかったように思うんですが。

野内:どうなんでしょう。自分としては特に変わったと思うことはないですね。調子が良い悪いって言うより、気持ちを乗せていけるかどうかなんで。

M:こちらでは楊要輝に教えて貰う機会が多いんですか?

野内:はっきりとコーチをお願いしているわけではないですが、楊要輝のお店によく通っていますから、そうなりますね。日本で誰かに教えて貰うって難しいですよね。「たまや」を長く空けるわけにもいきませんし、誰かに来て貰うにしても、毎日は無理でしょう。そういう意味で、続けて楊要輝さんにアドヴァイスして貰えるのはとても貴重な経験です。技術的なことのみならず、メンタルのことも、「こういう時はどうすればいいの?」と尋ねてます。

M:今回の経験を生かして、帰国後、即初優勝!ってことはないですか。

野内:あり得ないですね。そんなんだったら、みんな台湾に行こうって思っちゃうじゃないですか(笑) とにかく今は、日本で撞いたらどうだろうってことが凄く気になります。静かなところで撞いたらどうなるんだろうって。他の環境も違うじゃないですか。ボールはワックスだらけ、ポケットは小さい、コンディションは難しい。そんなところから帰ってきて、自分がどんな風に撞けるのかがとても楽しみです。

M:台湾スーパーカップをごらんになってどうですか?

野内:面白いですね!隼斗君は残念だったけど、自分が撞いたらどうなのかなって思いながらずっと見てました。こういう試合を経験できたのは正直羨ましいですよね。次の世界選手権では是非こういうTVテーブルで撞きたいですね。

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全日本女子プロツアー第1戦

……年明けの女子は既にG2を2戦消化。帰国後の事について、野内プロに追加メールインタビューしてみました。

M:帰国後にいきなり2週連戦でしたが、台湾に行った成果を感じたところなどありましたか?

野内:台湾に行った成果は、様々な所で感じています。例えば、試合会場でゲーム機等の雑音が聞こえてきても、うるさく感じなくなりました。技術やメンタルの事は詳しく言えませんが、肩の力がうまく抜けた感じがしています。

M:帰国してみて、更に実感した「台湾との違い」などありますか?

野内:とにかく日本は環境が良すぎると思いました。そして、日本は本当に静かですね。特に試合を観戦しているファンの方には、良い意味でもっと騒いで盛り上がってほしいと思います。

M:年明け2戦の結果についてはどう自己判断されてますか?

野内:2戦とも9位タイでしたが、プロツアーの最終戦はシュートミスゼロでしたし、関西オープンも終盤よく粘れたと思います。台湾で色々な部分を変え、それに馴染むまでに最低でも半年はかかると言われています。今は結果を気にせず、とにかく変えた事を自分のものにする事だけを考えています。

M:この2戦のベスト4はすべて西。東西ポイントもなくなる今年。東の若手としてはこのスタートをどうお考えですか?

野内:東としては少し寂しい気もしますが、決して東西対抗戦ではありませんし、女子プロ全員が切磋琢磨して、もっと女子プロ界を盛り上げていければと思います。次の全日本女子プロツアー第2戦は地元の関東なので頑張ります。

M:4月の世界選手権ステージ1(4月1〜3日)から参戦ですか?

野内:もちろんです。ジャパンオープン(3月17,18日)が終わったら、台湾に先乗りしてステージ1に備えようと思っています!

※ 今月号(2月4日)発売のキューズに黒田祐介プロとの対談が載っています。そちらも是非御覧下さい!

野内麻聖美(ADAM)インタビュー:その1
posted by mathilda at 18:05| 新潟 ☁| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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