2011年06月08日

6度目の正直

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水下広之(Kamui)

グランプリイースト'11第4戦大森写真

2006年9月:14-1オープン………準優勝(銘苅)
2010年6月:GPイースト第3戦……準優勝(土方)
2010年7月:14-1オープン………準優勝(羅立文)
2010年8月:GPイースト第5戦……準優勝(羅立文)
2010年9月:北陸オープン………準優勝(大井)
2011年6月:GPイースト第4戦……
優勝

 上記は水下広之(Kamui)のJPBA公式戦ファイナルの記録。昨年実に4ヶ月連続4度の決勝進出を果たすも、その都度強敵に初優勝を阻まれてきたのは記憶に新しいところだ。しかし水下はそれで挫けることなく、再び決勝の舞台へと上がってきた。

 正直に言えば、筆者は7:3で浦岡優勝と予想していた。優勝経験者と未経験者とでは、決勝でのプレッシャーのかかり方が比べものにならないからだ。如何に水下がここまで勢いのある球撞きで勝ち上がって来たとはいえ、やはりこれまで同様、終盤で失速してしまうのではないか……。初優勝を狙う決勝の対戦相手としては、GP優勝歴豊富で海外戦ステージ1でも結果を出している浦岡隆志(Adam)は、最強と言って過言でないくらいの難敵だからだ。
 水下のブレイクで始まった決勝は1-1となった第3ラックから一気にボルテージアップしていく。水下が鮮やかにマスわれば、浦岡も負けじと取り返すノーガードの殴り合い。二人合わせての5連マスに会場は大いに沸きあがった。両プレイヤーが己のテクニックを駆使して自分のブレイクラックをクリアしていく様はやはり観る者を惹きつける。何よりも一方が座りっぱなしという不公平感がない。これぞ、交互ブレイクならではの醍醐味というものだ。
 水下が4-3とした第8ラック以降の中盤戦、マスワリ合戦こそ止まったが、水下もロングボールのミスが続いてチャンスを決めきれず、4-4、5-5、6-6とスコアは離れない。こうなると、ラスト3ラックとなった第13ラックの水下ブレイクは正真正銘の勝負所だ。ここを落とし、次に浦岡がマスワリを出せばそれで終わってしまうのだから、取るのと取られるのとでは雲泥の差になるのだ。そして水下はこの天王山で、実にこの試合5発目となるマスワリでリーチをかけてみせたのだ。これこそが水下のメンタルタフネスが昨年より強くなっていることの証明だろう。続く第14ラック、浦岡が微妙な取り出しを決めきれず、好ゲームは遂に終局を迎えることになった。試合時間は14ラックでジャスト1時間。交互ブレイクは時間がかかるなんていう俗説を吹き飛ばす、実に見応えのある一戦だった。
 今の水下は入れに絶対の自信を持っているのだろう。見えている球は遠かろうが薄かろうが入れに行く、出しよりも入れ優先(注)のスタイルがしっかり身についた印象だ。リズムを重視してルーティン通りに取り切っていく姿はスヌーカースタイルと言っていいだろう。また一人、日本にも世界基準のプレイヤーが現れたなというのが筆者の実感だ。日本にはほとんどいないが、海外にはこういったスヌーカーをバックグラウンドとするプレイヤーが数多くいる。一番有名なのはトニー・ドラゴだろうか。昨年のUSオープンで羅立文と死闘を演じたクリス・メリングなどもその典型だ。彼らは見えている球は確実に入れて来るし、入れがなければすぐセーフティを決めにいくなど、ショット選択の判断が速い。そして、様々なコンディションで戦わなければならない海外戦では、こういったタイプの方が適応しやすく、体力を温存出来る。つまり、勝ちやすいのだ。
 選手のプレースタイルは様々であり、それが選手の個性(魅力)に繋がっているのだから、水下タイプが最良ということでは決してない。ただギャラリー側、とりわけあまりビリヤードに詳しくない人たちからすれば、水下のようにリズム良く何でも入れる選手の方が見ていて楽しいのは間違いない。この日の決勝を見たギャラリーのほとんどが、またグランプリに足を運ぼうと思ったことだろう。首都圏在住であるなら、多士済々が競い合うグランプリ決勝会場に足を運ばないのはもったいないというものだ。会場に行けば大評判のFM実況解説を聞けるのも大きい。正直、Ustreamを観ている場合ではない(笑)
 今期、西から赤狩山&栗林が移籍してきたことに加え、新たに水下という魅力的な才能が開花したことで、グランプリは戦国時代のような群雄割拠状態に突入、より一層興味深いものとなった。、10月に年間グランプリ王者の座に就くのは果たして誰なのか。残り4戦の展開予想が本当に楽しいものになってきた。次戦は7月、北千住のスターライトで10ボール開催だ。

注:これは水下の出しが下手だという意味ではまったくありません。この日、秀逸な出しも何度も披露していましたし、出しが下手ではグランプリに勝てるわけがありません。あくまで入れとの比較の上での話だということをご了承下さい。

グランプリイースト'11第4戦:水下広之(Kamui)、公式戦初優勝!!

水下広之(Kamui)ブログ



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posted by mathilda at 14:23| 新潟 ☁| グランプリ関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする