
台湾の張玉龍(チャンユーロン)は30歳。国内プロツアーでの優勝はあるものの、今回が国際大会初優勝。強豪ひしめく台湾において三番手集団にいた男が、一気にスパートして先頭に躍り出た形だ。

また、張玉龍はステージ1を通過しての優勝だということも明記しておきたい。本戦勝者一回戦では元世界チャンピオンのダリル・ピーチを撃破。予選最終では、ステージ2二日目に敗れた土方隼斗(Mezz)にリベンジしてベスト32入り。シングルではルン・チーズン、R・チナコフ(Kamui)、S・V・ボーニング(Cuetec)、L・V・コルテッザを倒しての決勝に進んだのだから、お見事と言う他はない。決勝ではアントニオ・リニングの超ソフトブレイクに対して通常のブレイクで真っ向勝負を挑み、攻めに攻めて巧者リニングを怯ませることに成功した。台湾に新たな男子エースの誕生だ。

中国の陳思明(チェンスィーミン)は17歳。元世界チャンピオンの劉莎莎(Kamui)、昨年全日本選手権優勝の韓雨と並び、中国の恐るべき子供達のトップグループに位置するプレイヤーだけに、今回の優勝は正直驚くにはあたらない。いずれは国際タイトルを獲ることは間違いなかったのだから。
決勝までに倒した相手も凄い。ライヴァル韓雨(決勝シングル進出ならず)を皮切りに、カレン・コー、周捷予(Kamui)、パン・シャオティン、林元君と、世界中のトップをなぎ倒して決勝進出。決勝ではファーストラックにまさかの8番入れラッチをやってしまったものの、コントロールブレイクのフィッシャーに対して、パワフルで、かつビシッと手玉を止める完璧なブレイクで対抗。二転三転した勝負の流れを最後に掴んだのは、百戦錬磨の世界の女王ではなく、国際大会初決勝の少女の方だった。

最後に外国人記者撮影禁止の件に関して。結論から書くと、写真は撮れた。ただし無許可で。「最終日は観客、取材カメラマン共に大勢が詰めかけるので、外国人記者の撮影は許可出来ない」というのがメディア担当の説明だったが、観客席はガラガラで、カメラマンも10人もいなかった。パン・シャオティンが残っていた前日の方がどちらも多かったくらいだ。ちなみに、外国人記者はmathildaも含めてわずかに2人しかいなかった……。撮影中、注意等はまった受けず。
結局、この国は現場で臨機応変に対応するということが出来ないのだ。自分の間違いは絶対に認めず、上からの命令には絶対服従。正直、彼らは面倒くさい人たちだ。ちなみに、このトラブルと尖閣諸島問題はまったく関係ありません。現地であの事件が影響したような中国人の対応は一切ありませんでした。マスメディアの情報が必ずしも現実を伝えているわけではないのです。
だが、逆に非常に親切にしてくれたり、一生懸命助けてくれた人もたくさんいた。チャイナオープン自体、運営上に様々問題があるとはいえ、プール界随一の男女共催イベントである事実は認めなければならない。トラブルはたくさんあったけど、そのすべてを踏まえて、また来年の今大会に臨みたいと思う。最後に中国語に不自由な日本チームを支えてくれた台湾協会と現地日本人の皆様に、この場でお礼をさせていただきます。本当にお世話になりました。また来年、上海で会いましょう。


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★2010年9月: