これまで何度この光景を見てきただろう。地鳴りのような大歓声。それにトレードマークの笑顔で応えるエフレン。ジャンゴが世界チャンピオンになって、二人の立場関係が少しは変わるかと思った自分が恥ずかしい。ジャンゴはこれまでとまったく変わらず、エフレンの介添え役に徹していた。
エフレンの人気を例える時、どうしても私は戸惑ってしまう。果たして、今の日本人に彼のような対象はいるだろうか?フィリピン人がエフレンに向けるのは“無償の愛”だ。自分の家族の活躍を無心に願うように、彼らはエフレンのプレーを見つめ、一挙手一投足に歓声をあげる。「今のはちょっとらしくないな」なんて感情は浮かばない。彼のプレーのすべてを認め、愛しているから。「今のミスはちょっとないんじゃないの?」なんて感情も浮かばない。その不運を嘆き、彼がミスするなら他の誰が撞いても同じ結果だと、心の底から納得しているから。例えばサッカーの世界なら、ファンの一人一人が評論家になり得る。しかし、この会場にエフレンを評論しようなんて人間はいない。彼への愛だけが、TVテーブルを包んでいるのだ。
昨日の対戦、ニトワットが試合後に語っていたように、出だしのタイは悪くなかった。しかし5-2と先行され、1点返して迎えた第9ラック、タイ選手のミスに大歓声が起こる。そこに、タイに対する悪意はない。ただ会場中が、エフレンの登場に沸き返っただけなのだ。しかし、あの一撃をプレイヤーとして食らったら……並の人間なら二度とキューを持てなくなるだろう。06年WPC決勝で、自分のミスに向けられるそんな悪意のない大歓声を浴び続けたスーケーが、最後のインタビューで涙したのも無理はない。川端はそれを怒りに転化して金メダルをもぎ取った。そしてこの瞬間、タイチームの心はポッキリ折れてしまったのだ。
悪い意味ではなく、World Cup of Poolのような大会を純粋なスポーツイベントだと考えてはいけない。スポンサーが、視聴者が、観たいイベントを作るのが、彼らマッチルームスポーツの仕事なのだから。フィリピンAが勝ち進めば、イベントは間違いなく盛り上がる。それを、皆が知っている。
今回のタイムルールは35秒。これが結構勝負の鍵になる。もしタイムが45秒だったら、あるいはエクステンションが残っていたら、チャ・ユラムはあの7番をとばさず、韓国がイタリアに勝っていたかもしれない。だから今回は、チームが寄り添って相談する、これまでよく見られた光景がとても少な(つまりシャッターチャンスが……)くなっている。ブレイクは残念ながらコントロールブレイクが主流。確実に入れさえすれば、9ボールフットとはいえ男子ならほぼ条件はクリア出来るから、連マスも多くなる。もっとも、2日目以降、TVテーブルは結構コンディションが変化するものなのだけど。
今日はいよいよ日本チームが登場。スロヴェニア情報は……まったくありません(笑) 今日のライブスタートも日本時間16時から。つまり、ちょうど日本戦からのスタートになる……はずです。
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