2010年07月06日

Q9WPC:誰もが納得する世界チャンピオンの誕生!

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F・ブスタマンテ(写真は05年バリOP優勝時)

 勝つべき人がようやく勝ちました。“最強の9ボーラー”と呼ばれ、“無冠の帝王”と嘆かれた男が、遂に頂点を極めました。フランシスコ・ブスタマンテ、9ボール世界チャンピオン!土方隼斗(Mezz)ブログによると、最終ラックはブレイク5個インのブレイクエース決着だったそうです。会場は現地の出稼ぎフィリピン人で完全なホーム状態だったとか。出来ることならば、現場でその瞬間を見届けたかったものです。

ブスタマンテ勝利の瞬間の動画(要Facebook登録)

ブスタマンテ勝利の瞬間の動画(Youtube低画質)

 ブスタマンテは02年にカーディフでおこなわれた世界選手権でも決勝に進んでいます。この大会期間中、幼い愛娘の突然死という悲劇が彼を襲いました。決勝シングルに勝ち進んでいた彼は帰国も考えましたが、奥さんに勇気づけられて戦い続け、決勝ではストリックランドの前に力尽きてしまいました。思えばこの02年前後というのは彼の最初の全盛期。ジャパンオープン、東京9ボール、全日本選手権の“日本三冠”を達成したのも02年でした。
 翌年同じカーディフでおこなわれた大会ではベスト8でホーマンを相手に先に10-6とリーチをかけながら追いつかれ、最終ラックでイージーな5ボールを抜いて逆転負けを喫してしまいました。この後、04〜06年の世界選手権では上位に進出出来ず、07年のハプニングに関しては先週お伝えした通りです。
 ブスタマンテに無冠の帝王というイメージが付いてしまったのは、02年の世界選手権準優勝も大きいのですが、03〜06年におこなわれたアジア9ボールツアーで、結局1回も優勝できなかったこともあるかもしれません。15回中、エフレンが7回勝ったのに対してブスタマンテが準優勝1回(04年のマニラで、後輩にL・V・コルテッザに惜敗)というのは、今から思えばちょっと信じられませんね。
 その実力を認められながら、世界タイトルがないことから長くエフレンの二番手に甘んじてきたブスタマンテ。同じフィリピンプレイヤーとしては、04年にはA・パグラヤン(Mezz)、06年にはロニー・アルカノが、彼より先に世界チャンピオンになってしまいました。それでも決して諦めずに戦い続けてきたことが、昨晩の結果に繋がったのです。ちなみに46歳でのタイトル獲得は、99年のニック・ヴァーナー(当時51歳)に次ぐ高齢記録です。昨日おこなった優勝予想投票でも5割以上の支持を集めたブスタマンテ。日本のみならず、世界中のビリヤードファンが彼の戴冠を祝福していることでしょう。おめでとう、ジャンゴV(^o^)V

 またもあと一歩でタイトルに手が届かなかった郭柏成(Adam)。出来ることならば2人に勝って欲しかったけれど、常に勝者はたった1人なのです。でも昨晩、戦い続ければ必ず“その日”がやって来ることをブスタマンテが証明してくれました。いつか君の番が訪れると、mathildaは信じています。
 そして今、楊清順はブスタマンテの優勝をどう感じているのでしょうか?楊清順とブスタマンテには色々と共通点があります。ビリヤード大国のエースを期待されてきたこと、第一人者の存在(エフレン・レイズ、趙豐邦)、世界タイトルに手が届かない、後輩に先に世界タイトルを獲られた(ロニー・アルカノ、呉珈慶)……。ブスタマンテの優勝が、楊清順のハートに火を点けることを、祈らずにはおれません。

Q9WPC:ジャンゴ、遂に世界を獲った!

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2010年7月:




posted by mathilda at 11:42| 新潟 ☁| 世界選手権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする