
A・パグラヤン(Mezz)
いよいよカタール男子9ボール世界選手権開幕ということで、04〜07年の9ボール世界選手権を振り返ってみたいと思います。今日はまず04年です。
アレックス・パグラヤン(Mezz)はこの前の年、03年の世界選手権でも決勝に進出しましたが、決勝ではホーマンの完璧なブレイクに翻弄されて無念の準優勝。それにしても2年連続決勝進出は凄いの一言。「昨年は前夜にビールを呑み過ぎたので、今回は抑えた」と試合後に語ったアレックス。祝勝会ではべろんべろんでした(笑) この後、05年にUSオープン、08年にマスターズを制したアレックス。今大会は彼を世界のトップグループの一人に押し上げた、記念すべき大会になりました。先日のワールドプールマスターズの招待を体調不良を理由にキャンセルしたというアレックス。しばらく元気な姿を見ていませんが、魅力溢れる彼のプレーを是非また見たいものです。ちなみにこの年の優勝賞金は7万5000ドル。今年は3万6000ドルですから、ちょっと寂しいですね。


【A・パグラヤン(Mezz)略戦歴】
08年ワールドプールマスターズ:優勝
07年ジャパンオープン:優勝
05年USオープン:優勝
04年9ボール世界選手権:優勝
03年東京9ボール:優勝
03年9ボール世界選手権:準優勝
02年USオープン:準優勝
↓続きが長い(笑)↓

※ この大会、実は「On the hill !」初の海外取材でした。当時、業界関係者にほとんど知り合いがおらず、様々な情報をすべて一人でネットから集めて台湾へ飛び立ちました。その頃、台湾のビリヤードブームは相当なもので、どの店に行ってもテーブルが全部埋まっていました。ゲームは14-1ばっかりでしたね。
決勝シングル……2004年7月14〜17日 / 台北世界貿易中心展覽二館 / ベスト64〜16(9先勝者ブレイク) / 準決勝&ベスト8(11先勝者ブレイク) / 決勝(17先勝者ブレイク)
決勝:
A・パグラヤン(Mezz) W-11 張裴偉
準決勝:
A・パグラヤン(Mezz) W-4 郭柏成(Adam)
張裴偉 W-9 M・チャマット(Mezz)
ベスト8:
A・パグラヤン(Mezz) W-10 趙豐邦
郭柏成(Adam) W-10 康進清
張裴偉 W-10 J・アーチャー(Scorpion)
M・チャマット(Mezz) W-6 マーロン・マナロ
※ パグラヤン vs 趙豐邦は今大会のベストマッチ。ヒルヒルの最終ラック。このショットの直前の1番縦バンクもお見事でしたが、この3番空コは本当にスーパーショットでした!

※ この年、マナロはベスト64で楊清順を、ベスト32でエフレンを、ベスト16でジャンゴを倒す大活躍!ディフェンディング・チャンピオンのトースティン・ホーマンは、ベスト32で康進清に1-9の完敗でした。
※ ベスト16がおこなわれた日、当時使っていたノートPCがトラブルに見舞われました。突然無線LANに繋がらなくなり、最終的には起動すらしなくなってしまいました……。今のようにスマートフォンがある時代ならいざ知らず、ホント、途方に暮れましたね。


※ 同じ夜、取材を終えてホテルに帰ろうと歩いていたmathildaの前に、スクーター相乗りで現れたのが、当時台湾に住んでいた北山亜紀子さんでした。「今、球聖撞球館で楊清順とジャンゴがやってるよ。行こう!」 21先の“エキシビションマッチ”、“賞金”は1万ドル。敢えて説明しませんが、意味は分かりますね?実質的に、“台湾 vs 世界”という一戦でしたが、見事ホームの楊清順が21-12で勝利を手にしました。最近、こういうドキドキする一戦の話を聞かないなあ。
ベスト32:
イムラン・マジド W-6 川端聡(Adam)
※ この試合、川端がぶっ壊れていたのが今でも強く記憶に残っていますねえ。この時はまだ個人的な交流がまったくありませんでした(笑) この試合、勝った方が趙豐邦とTVマッチという一戦でしたが、勝ったマジドも完璧に雰囲気に呑まれてしまい、1-9で趙豐邦に完敗しました。
※ ちなみにスト様はベスト32で傅哲偉を撃破したものの、ベスト16で郭柏成(Adam)に敗れて終了でした。どちらもTVマッチで、それはもう大騒ぎでしたね(笑)
※ 呉珈慶はベスト64でコンスタンティン・ステファノフに敗れています。まさか一年後に世界チャンピオンになるとは……。


ベスト64:
川端聡(Adam) W-3 アントニオ・ガビカ(Mezz)
リコ・ディック W-2 奥村健
J・アーチャー(Scorpion) W-5 山本久司(Mezz)
※ 試合中、先玉が見えているのになかなか撞かない奥村に焦れて、ディックが審判にクレームを付けていたのを憶えています(笑)

グループラウンド……2004年7月10〜13日 / 台北世界貿易中心展覽二館 / 16組各8名、上位4名がベスト64進出、5先交互ブレイク
※ グループラウンド最終日、いわゆる“ジャッジメントデイ”に台北到着。右も左も分からない状況ながら、目に入るすべての物が新鮮でした。
本戦グループラウンド参加日本人選手:
菅谷慎太郎(K.Andy)、奥村健、竹中寛、利川章雲(Kamui)、山本久司(Mezz)、川端聡(Adam)、高橋邦彦(Mezz)、古田和男
ステージ1……2004年7月4〜8日 / 球聖撞球館・台北 / 7先交互ブレイク、シングルイリミ
ステージ1日本人エントリー:
鳴海大蔵(Mezz)、浦岡隆志(Adam)、草野寿、青木亮二、早瀬優治(Flannel)、大河誠(Kamui)、古田和男、高見剛(O.Dream)、佐藤卓也、ナカバヤシヒロカズ、久田康敬、内垣建一、北本洋、向井照和、森学、門崎知孝、高野智央(Adam)、中島光英、白岩篤、赤狩山幸男(TCB)、所勘治(Kamui)、斉藤慎太郎、斉藤健吾、北谷好宏
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ハウス要項
大会日程
2010年6月: