2009年07月31日

バンコクにて(その2):夢のような光景

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タイの新国際空港。ほとんどスターウォーズ(笑)

 6-red World GP取材で行ったタイ。タイフードは最高です!帰国する前日、試合の終了してしまったドラゴンと街へ出ました。買い物をした後、“オーミン”というキューメーカーを訪ねることになり、水路を行き来する船を利用。いやいや、すっかり観光気分です(^o^)

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船上より

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 キューメーカーなので、以前に行ったアダムのような所を想像していましたがさにあらず。タイ中心部から少し離れた住宅街にある、なんと魚市場の真ん中にありました(笑) このメーカーはほぼスヌーカー専業で、品質はヨーロッパの有名メーカーに匹敵し、価格は半分以下なんだとか。

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 事務所の前(もちろん野外、水路沿い)に置かれたスヌーカーテーブルでは、学校帰りの子供達が自由に遊んでおりました。ブラジルの子供はサッカー、タイはスヌーカーなんですね。テーブル・コンディションの問題ではなく、こんな風に身近に接する出来る環境が大切なんですよねえ。これが日本では難しい……。mathildaは勢いでキューを購入してしまい、もう撞きたくてしょうがない(笑) 

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 夜はまず、オーミン・キューからさほど遠くない、ドラゴンが修行した“スヌーカー虎の穴”に行きました。ビルの3階のワンフロアにスヌーカーテーブルのみ11台が並んでいました。ドラゴンが旧友と談笑する間、十代の子供達が練習するのを見ていましたが、その上手いこと上手いこと!彼らはみな、学校帰りはまっすぐここに駆けつけるんだそうです。タイ・スヌーカーの前途は明るいですな。

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 二件目に行った店はタイ市街にありました。こちらはスヌーカー12台にプール(メトロ)が4台。テレビでは6-red World GPがライブ放映されていました。そこで現地滞在日本人の方達と合流してプレー開始。ドラゴンが6-red World GPに出場していたとわかった途端に店の女の子の態度が一変。急に愛想が良くなったのには笑いました。6-red World GPの放送が終わった頃から店が混み始め、ふと見回してみるとスヌーカー台は満卓で順番待ち状態。なのにプールでは誰も撞こうとしない……。mathildaも随分世界中を回って来て、プールテーブルが一杯という光景は山ほど見てきたように思いますが、さすがにこんな光景は初めて。なんか変な夢を見ているみたいだとドラゴンに言うと、「こういう世界もあるんですよ」と笑われてしまいました。ちなみに現地の方からは、「ドラゴンの応援にいらっしゃったんですか?」と話しかけられ、言葉に詰まりました(笑) これからはスヌーカー界でも「On the hill !」の知名度アップに務めねば(^o^)

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 タイの人たちがプレーしているのはやはりというか6-redが多かったですね。ほとんどがレートの多寡はあってもギャンブルだそうで、一球入れたらいくらという一球精算方式。赤なら何バーツ、黒なら何バーツと決まっているんだそうです。現地滞在の長い方に聞いてみると、この10年、タイのビリヤード人気に大きな変化はないそうです。スヌーカーがすっかり文化として根付いている、と。 

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 これはちょっと考えさせられる話でしたね。中国の急成長、台湾の地盤沈下……。日本においてももちろんそうですが、プールの場合、どうも焼き畑農業的というか、どうしてもその国の経済成長期にブームが起き、経済が成熟すると共に衰退する傾向があるように感じてしまいます。今はやけどするくらい熱い中国だって、5年後にはどうなっているか……。一過性のブームで終わらせることなく、プールを日常の一光景にするにはどうすれば良いのか、そんなことを最近よく考えるmathildaです。ちなみにプレーヤーとしてのスヌーカーですが……まったく入りませんでした(涙) でも、“入るだけで嬉しい”というのも楽しかったです。やっぱメインツアー・プレイヤーは化け物だと確信したタイの夜でした。

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大会日程
2009年7月:



posted by mathilda at 12:13| 新潟 ☁| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする