2009年07月29日

台湾女子ビリヤード事情+α

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今年の稼ぎ頭、蔡佩真!

 台湾女子プロは現在約40名前後。柳信美や譚湘玲のように共同経営で店を持っている人もいますが、ほとんどはビリヤード場で働いていて、月給2万5000NT前後が一般的だとか。現在のレートで、1万NTは約3万円です。
 女子プロツアーは年8戦。優勝で6万NT、準優勝3万NT。ちなみに日本の女子ツアーは優勝で25〜30万円。でも台湾女子の月収を考えると……かなり大きいですね。

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(左は関西9ボールOP優勝歴もある楊要輝氏。ヤスパースが20点を叩きだした準決勝で審判を務めました。右の飯田さんは決勝の審判でした!)

 TVマッチは年3戦。こちらはそれぞれ12名しか参加出来ず、優勝すると14万NT。更に、3戦の優勝&準優勝プラス2名の計8名で年末におこなわれるグランプリの優勝賞金が40万NTとビッグ。ちなみに昨年のグランプリ、今年のTVマッチ第1戦は共に周捷予が優勝しています。
 今年は4〜6月にかけて女子のビッグトーナメントが続きました。アムウェイOPでは周捷予が優勝して2万ドルを手にし、張舒涵が3位に入っています。大邱アジア選手権は林筱埼が優勝で7000ドルをゲットし、周捷予が準優勝、3位タイに蔡佩真。マニラ女子10ボール世界選手権では柳信美が準優勝で9000ドル、チャイナOPでは蔡佩真が優勝して2万5000ドルを獲得しました。4大会中、優勝3準優勝2ですから、台湾女子、我が世の春といったところですね。ちなみに高雄WGで銅メダルを獲得した林元君はおよそ30万NTの報奨金を獲得したそうです。これが金メダルだったら100万NT以上でした(絶句)

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(蔡佩真のブレイクジャンプキュー。台湾ファルコンですね。)

 この結果、蔡佩真と周捷予の2人は今年の獲得賞金が既に100万NTに迫る勢い。91万NTを稼いだ蔡佩真はこれで20万NTの奨学金を返せると一安心。昨年度の獲得賞金67万NTを既にオーバーしている周捷予は、賞金を今後の海外遠征資金に充てるとか。でも車は欲しいそうです。ここまで30万NTを稼いでいる林筱埼は、両親に賞金を預けたそうです。試合が続き、使う暇がないんだそうで。
 今年はまだ11月に全日本選手権と瀋陽女子9ボール世界選手権がありますから、今年度100万NT以上を稼ぐ女子プロは3人以上出るだろうと記事は予測しています。

 以上、台湾のネット新聞に載った情報でした。ネットで翻訳しましたので、北山プロ、間違い&補足情報がありましたらよろしくお願いします(^o^) 

拚比賽賺獎金 打撞球也能當飯吃


女撞士大豐收 蔡佩真賺最多

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(決勝終了後、報道陣に取り囲まれる楊清順。彼一人にかけられた金メダルへの期待がどれだけ大きかったかがわかります。)

 さて、この記事だけ読むととても景気が良さそうですが……。台湾ビリヤードの現状はかなり苦しいようです。年明けに公共施設での喫煙が禁止されたことも影響して、台湾ではこの一年で一気に500店舗も閉店してしまったそうです。今回は結構色々なビリヤード場に足を運んだのですが、どこに行ってもテーブルの埋まり具合はイマイチ。台北ではオンラインゲーム場を併設しているところが多くて、そちらの稼ぎがちょうど日本のダーツのように店を支えているという感じでした。このオンラインゲームの方はどこも繁盛していて、日本ほど一般家庭での高速回線化が普及していないことや、最新スペックのPCで遊べるということなどが人気の理由なんだそうです。
 ちなみに煙草ですが、アムウェイOPの時(5月)は店外で吸うしかなかったものが、今ではほとんどの店で店内での喫煙を黙認。灰皿こそ出しませんが、どこでも水の入った紙コップを出してくれます(笑) 見回りが来たらそのままゴミ箱に放り込めってことです。
 球代はどこも安かったです。高雄にある譚湘玲の店などは、ドリンク無料サービスがあって2時間200NT。これが週末だと3時間300NTになります。これ、日本と違って(て言うか、台貸しじゃないのは世界的に見て日本だけ)一人あたりではなく一台あたりの料金です。ちなみにハイネケンは160NT(笑) 連日テーブルが一杯ならこれでもやっていけるのでしょうが、客足が寂しい現状では……。どこのお店でも景気の良い話は聞けませんでした。
 mathildaが最初に台湾を訪れた2004年頃は、どの店に行っても大繁盛でした。わずか5年で台湾のビリヤードがここまで落ち込んでしまうとは想像も出来ませんでしたね。

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(リッキー・ウォールデン撃破後、彼女と喜び合う呉育綸)

 代わって今一番勢いを感じるのは中国です。昨年行った広州、6月に行った上海、どちらもビリヤード店は客で溢れかえっていましたから。ちなみに台湾ではビリヤードは“撞球”ですが、中国では“台球”になります。中国ではこれまでビリヤードと言えば丁俊暉の活躍もあって圧倒的にスヌーカーでした。

丁俊暉:スヌーカー界の“若き天才”

 しかし、パン・シャオティンが世界チャンピオンになり、今もWPBAでも活躍していることも影響して、中国本土では現在プールがとても熱い。チャイナOPの開催ももちろんそういった流れの上にありますし、今年上海では週に1件のペースで新しいビリヤード場がオープンしているんだとか。そして、プールと言えばやはり、人材&ノウハウに秀でているのが台湾です。台湾ビリヤード関係者の目線も、新たなビジネスチャンスを求めて、今は完全に中国本土を向いています。
 4月からmathildaは台湾、フィリピン、中国、タイ、と回りました。どこもそれぞれ日本より遙かにビリヤードが熱い国々でしたが、当然それぞれのビリヤード事情は異なっていて興味深かったですね。ただ一つだけ言えることは、アジアのビリヤードの中心が既に中国に移っているということです。そんな大きな流れの中で、日本だけが取り残されてしまっているような気がするのが、やはり気がかりですね。
 次回海外取材は9月のWorld Cup of Poolになる予定です。スヌーカー王国タイの話についてはまた次の機会に(^o^) 今週末グランプリイーストだ!

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(高雄の夜店、路上駐車のボンネット上で眠る猫。フラッシュ焚いても起きなかったかも……。)

大会日程
2009年7月:



posted by mathilda at 13:18| 新潟 ☁| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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