2009年02月23日

ビリヤード大会をイベント化する可能性

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夕川景子 with ウィナー・カクテル

 夕川景子の優勝で幕を閉じた全日本女子プロツアー第1戦沖縄。“常勝”福家美幸(MEZZ)を最後の最後で夕川が止めたファイナルは内容も見応えがありましたが、それ以上にライブ・イベントスペースで決勝日がおこなわれたことに、大きな意味があったと思います。

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特設テーブル

 今回の大会決勝日は準決勝以上の3試合と、アーティストによるライブ、チャレンジマッチ、トリックショットが一体となった“複合イベント”としておこなわれました。

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決勝バンキング

 残念なことに、これまで日本のビリヤードの大会は“見せる”という観点からは非常に貧しい環境でおこなわれてきました。観戦料を取る試合でも、ベスト32、またはベスト16からのトーナメントをただただ消化していくだけ。プロ達はもちろん最高のプレーを見せるべくおのれの持てる技術を駆使して戦っているわけですが、よっぽどコアなファンでも、朝一から日が沈むまでの4〜7回転をすべて集中して見ていては疲れ切ってしまいます。もちろん、選手達にとっても、1日4試合以上のサヴァイバル戦すべてで極上のプレーをするのは難しい。そう考えれば、選手にとっても観客にとっても、今回の7先3試合くらいは“ちょうど良い”長さだったのではないでしょうか。

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決勝日に使用されたマルチラックシート

 もちろん、運営サイドや経費の観点からすれば、現状の大会運営にならざるを得ないのはmathildaも重々承知しております。ですが、今回は敢えて見る側の観点から、話を続けていこうと思います。

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優勝副賞、スポンサー提供の高級酒。1本○万円だそうです。

 例えば海外でおこなわれる大きな試合では、必ずと言っていいほど、TVテーブル(メインテーブル)が設置されます。もちろん他のテーブルの観戦も可能なのですが、ギャラリーが観戦しやすいのは、やはり「コの字」型に客席を配置したTVテーブルです。もちろん、運営サイドもその回転で最も面白そうな試合をTVテーブルに割り振りますから、ギャラリーもそこに集まります。
 今回の沖縄で設置されたテーブルは一台だけ。すり鉢状の客席形態でしたし、客席での飲食喫煙もOKでしたから、観戦するにはとても楽な環境でした。公共ホールを使用する以上仕方がないのですが、3月のG1、ジャパンオープンでは客席での飲食喫煙はもちろんダメ。残念なことに、回転の合間合間のロビーは、非喫煙者には地獄のような環境になることは周知の事実です。もちろん、ギャラリー数も違うことから単純比較は出来ないのですが、どちらが見る側にとって“楽しめる環境”であるかは言うまでもありません。

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司会のお二人

 今回は試合とイベントが交互におこなわれる形式でしたが、緊張する試合のインターバルという意味でも良いやり方だったと思います。またこれはとても重要なことなのですが、会場内では、随所随所でメインモニターを使って、スポンサーのスポットCM映像が流されていていました。業界外の一般スポンサー獲得が絶対必要だと叫ばれて久しいビリヤード界ですが、これまでなかなか成果が上がりませんでした。ですが、このようなやり方なら、別に特設会場ではなくとも、一般のビリヤード場でもやろうと思えば簡単に出来るのです。
 ビリヤードの大会をビリヤード場やアルカイックホールのような会場でやっても、観戦に訪れるギャラリーはビリヤード関係者やファンだけです。また、そういったギャラリーしか来なければ、もちろん広告効果が上がりませんから、一般企業の広告は望めないでしょう。逆に言えば、スポンサー料を出して頂く以上、最低限これくらいのことをするのが一般社会では当然だということです。

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決勝会場入り口

 ちょと話は逸れますが、ビリヤードの周知宣伝という意味で、今日本でおこなわれている大会で成功しているのは、オープンスペースでおこなわれている北海道オープンであることは間違いありません。一般の商業施設の中でおこなわれる北海道オープン決勝日は、毎年多数の買い物客が足を止めて試合を眺めていきます。普段ビリヤードをしない人にどれだけアピール出来るか。このことは、我々業界関係者が本当に真剣に考えなければいけないことです。開催に当たって様々な困難があることは想像に難くないですから、北海道オープンの運営努力には本当に頭が下がる思いです。

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試合開始前

 そして、沖縄のイベントのようなやり方も、同様の意味で将来的に十分な可能性を秘めていると思います。会場とのタイアップ、アーティストの選定、イベントのスケジュール、そういったことをこれから回を重ね、熟成を重ねていけば、優良なスポンサーを獲得し、100人前後の会場をギャラリーで埋めることも十分可能だと思います。もちろん、同時にインターネットライブ中継もやれば会場に足を運べなくても盛り上がれることでしょう。
 ビリヤードをイベントコンテンツとして考えた時、1)マイナースポーツである、2)ショット時に静寂が求められる、3)試合時間が長い、4)テーブル設置スペースが必要、等々のマイナスがあります。ですが、こういった問題も沖縄のようなやり方なら、かなりの部分を克服できるのではと感じました。今のところ、次回の予定はまだ立っていませんが、これからも是非頑張って欲しいと思います。

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優勝者を囲んで

 最後になりましたが、大会運営に尽力された沖縄県ビリヤード協会(ONPC)の皆様、本当にお疲れ様でしたm(_ _)m 沖縄のビリヤード熱、数々の名手を輩出するだけのことはありますね!

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首里城にて

P.S. この人のイベント司会は既に芸人の域に達しています。芸能界は何故彼女を放っておくのだろう??

大会日程
2009年2月:
掲示板


posted by mathilda at 16:06| 新潟 ☁| 国内プロ公式戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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