
富山にて
グランプリウェスト初優勝(4月) − JPBA復帰後約一年での初優勝。これは移籍以前のJPBAも含めて初優勝ですか?また、今思い返してみて、当日のコンディションはどうだったでしょう?また、優勝の鍵になった試合は?
草野 − 公式戦は、初優勝でした!まぁ普段の事ですが、よく練習できてたと思います。あの日は、ベスト8の藤本さんとの試合がきつかったです。なんとか凌いで勝てました。優勝できたのは、たまたまでしょうけど、やっぱり嬉しかったです。何よりお世話になってる、クルーゾーの社長の前での優勝だったんで。

高雄にて
世界選手権ステージ1(7月) − 今年は日本勢最高位ながら通過できず。そんな中、初参戦の大井は通過、大井を含め、通過した選手にあって、草野さんになかったものは正直なんだったでしょう?また、ステージ2で最も印象に残った試合(選手)は?
草野 − 通過できなかったですねぇ。自分の中では、そこそこ玉入れて、楽しめた五日間やったんですけど。今年は挑戦じゃなくて、残りにきたんや!って気持ちで試合しました。力不足の部分とがむしゃらさがたりなかったのかも。大井くんは、がむしゃらに球に向って、攻めて良く入れてましたから。でも、周りの台湾選手に負けてる、劣ってるとは思ってないです!本戦は、川端さんのジェレミーとの試合は、すごい残念でした。高橋さんとイモネンの試合は壮絶でした。あんな場面で戦いたいですね。

ソウルにて
海外連戦について(7月) − 台湾から続けて韓国に行ったわけですが、スケジュール的にもかなりハード(懐的にも''^_^)、とは言え、海外トップは毎週のようにそういうスケジュールを続けているわけで。実際自分で動いてみてどうでしたか?言葉、食べ物のことなどでも感想があればお願いします。
草野 − そうですね。僕は個人的に財布が台湾で消えたのが激痛でした(T_T) 飛行機で飛び回るのが、イメージよりしんどい事もわかった年でした。食事も、食べれる事が多かったですけど、場所によっては工夫なんかがいるでしょうし。特に日本人は、外に出たら言葉が通じないので、食べ物も含めて試合以外の管理なんかも大変と感じました。でも、だからこそ頑張って、これからも出ていきたいです。

ブルネイの王子と握手
ブルネイ国際招待(9月) − 韓国に続いてスヌーカータイプに足をすくわれたわけですが、そのあたりどうお考えですか?また、招待戦の一発勝負について一言お願いします。)
草野 − ブルネイ、ホンマに痛かったですね。でも、改めて勉強しました。あんな舞台、みんな強い選手で、なめて勝てる相手なんか居ないって事。日本の代表で行って、負けたら終わりで、勝ったらエフレンと試合できてたって事。いろんな事がマイナスになった試合でした。気持ちが、フラフラして集中力が足りなかったのかもしれないです。来年もし行けたら、頑張りたいです。

ブルネイにて
東海GPから北陸OP(9〜10月) − 正直、不完全燃焼ではなかったかと思われる、後半のG2連戦。結果を出せなかったのはぶっちゃけ何が原因でしょう?
草野 − 正直、海外の試合が楽しくて、外人との試合が楽しくて、腑抜けになってたような気がします。もちろん、日本で勝ち倒してもなく、トップでもない僕が何を言っとるねん、って感じでしょうけど、実際そう思って、感じてしまっている自分がいました。僕はまだ、そんな気持ちが違うトコを見た状態で、日本で勝つ事なんかできませんから。

草野 vs エフレン
8ボールについて(11月) − 草野さんに負けたレイズがアメリカで2000万円ゲットです。エフレンへの思い、来年のアジア大会/8ボール世界選手権に向けての意気込みをお願いします。)
草野 − まぁ、エフレンが2000万とった事(IPT“KING OF THE HILL”)は普通ですよね。何より優勝して、普通って思われてるエフレンが普通やないですけど。エフレンとの試合は、ホンマによう頑張れました。気分良かったですし、何より楽しかったです。エフレンの試合なんかのギャラリーの数、ブルネイの時も感じましたけど、ホンマにスーパースターなんやなぁって。と同時に、エフレンにたくさんのギャラリーの前で勝つって事がすごいのもわかりました。また近いうちに、対戦したいです。ナインボールで入れ倒して勝ちたいです。でも、エイトボールはホンマに面白かったです。来年も絶対出たいですし、もっと上位に行きたいです。これから普段もちょくちょく練習して、これからの大会に生かしたいです。思いの外、向いてるかもしれんので!

UAEにて
スペシャル映像!草野寿が神様を倒した瞬間!
http://www.onthehill.jp/kusano-reyes.mp4.mp4
(5.82 MB:ウィンドウズ・メディアプレイヤーで再生できるはずです)

アンダーソン会長と
全日本選手権(11月) − さあ、今年のハイライト、全日本選手権!準決勝までの流れ、奥村さんへの気持ち。勝負を分けたラック(ショット)など、どーんと語ってください。)
草野 − 選手権、あと一歩なのか、まだまだ大きな一歩なのかわからないっすけど……でも、すごい楽しくて充実した大会になりました。UAEでのエフレン戦の印象をこの選手権で、より強烈に海外選手の頭の中にたたき込みたかったんで!そう思って望んだ大会だったんで、外人イワすまでは負けられへんって思ってました。優勝はできなかったですけど、あの時頑張れたのは、絶対今後大きいと思います。明らかに海外トップ選手の僕に対する反応が変わりましたから。それにしても、奥村さんすごかった!エフレン、ヤン、ときて僕、一番緊張してたはずで、序盤何発かシュートミスされてました。9対4での、1番ジャンプインの後の3番が僕の中で許せないです。僕の中の敗因はあれです。隠れた3番を入れて3発。一気に追い付かれましたから。その後の、3番立てキュー2発は僕のレベルです。仕方ないです。でも、負けたのにホンマに楽しかったです。次は、絶対勝ちたいです。次はもっと自分の玉をぶつけて勝ちたいって思えて、素直にすぐ、決勝の奥村さんの応援もできましたから。もちろん、自分が日本背負って決勝でイモネンとやりたかったですけど。今後の楽しみに取っておきます。リニング戦、追い付かれてからの終盤、落ち着いて上がった事。張裴璋との試合、四連スタートされてから、攻めて入れて上がりまで行ききった事。自信になりました。もっともっと頑張れる確信が持てました。これからの自分に期待しながら、練習頑張っていきたいです。

尼崎にて
草野プロ、来年も頑張ってください!